2006年 2月26日 日曜日

ちょこっと考察

バレンタイン騒動で思い出したのですが、
「なぜ、モテる人とモテない人が出てしまうのか」
という青春時代最大の問題点を少し考えてみました。


で、まあ、もっとも一般的なのが「容姿」。
「人は容姿じゃねぇ!」と騒ぎたいのは私も同意なのですが、世の中そうは転んでくれない。
人間見た目が9割、見てくれがいいほうになびくのは、私もこのページを読んでくれている人も同じでしょう。
一般論ですが、服装や身だしなみが常にしっかりしている人は、(相手を気遣うなどの面で)中身もそれなりのモノを持っているのではないでしょうか。


そして、次に来るのは性格!
これだ!問題なのは。
えー、ここだからいいましょう。
私は幼き頃(今から比べた場合)、「私は性格がいい!」と思っておりました。
で・す・が!
昨年ごろから、日頃の言葉遣いなどを思い出し、「そんな訳ない。そんな訳ない。」と思いなおすようになりました。
知らない間に、相手に不快感を与えていることでしょう。
私としても非常に気になる欠点の一つなので、改良を試みているのですが、いかんせんタイプが「即時行動自爆型」なので、
ぱっと思いついたものが「ひゃっほー!」と口から出てしまう訳です。(パソコン、メール等であれば、思考時間が若干とれるのでマトモになるのです。』
まさに、口は災いの元
皆さん注意しましょう。
さて、話を元に戻して続けます。
なかなか難しい議題ではあるのですが、言葉遣いというのも性格を現す一つではないでしょうか。
「は?ばかじゃねーの?」
なんて日常から口にしてれば、ランクを下げられるのはもちろんのこと、「この人ボキャブラリーが少ないんだ・・・」と思われてしまいます。
それに、言葉は、様々な副次的要素を含め、タイムラグなしで相手に伝わるものですから、中身なんかすぐ筒抜けになると思います。
言葉は人を反映する。私はそう思います。


そして最後に、私が最も言いたいこと。
それは、容姿と性格のマッチング
いや、私がそう考えているだけなのですが、容姿、特に顔つきなどと、性格がマッチングしていなければ、相手にとっては取っ付き辛いものになるはずです。
考えてみてください、容姿は人を反映します、そしてまた、言葉も人を反映する

さて、ここでたとえ話です。
あなたは、女性です。そしてコンパの会場に居ます。
目の前には、ちょっとたれ目で優しそうな男性。
ツンツンした人が嫌いなあなたは、その男性に話しかけます。
「あの、今日はどちらからいらしたんですか?」
「うん、ちょっと隣町からね。友達に誘われちゃって」
と言い、彼は少し遠くに居て騒いでいる友達を指差した。
「俺の事なんか忘れて騒いでるみたいだけど」
・・・
と言うような感じで、穏やかに会話はすすんでいきます。
そして、彼のことが気に入ったあなたは、だんだん相手の心に入り、仲良くなっていく。
それでも、彼は彼のまま。初めてあった印象の通り。
そしてそのままゴールイン!
ああ、なんてハッピーな。

で、これが外見と中身がマッチングしている場合です。

で・す・が!
マッチングしていなかったらどうなるか。
顔は穏やか、でも心は荒っぽい。
あなたは女性です、そしてコンパの会場にいます。
目の前には、たれ目でちょっと優しそうな男性。
ツンツンした人が嫌いなあなたは、その男性に話しかけます。
「あの、今日はどちらからいらしたんですか?」
「ああ、ちょっと隣町から。友達に誘われちゃってな」
と言い、彼は少し遠くに居て騒いでいる友達を指差した。
「俺の事なんか忘れて騒いでるみたいだけど」
・・・
と言うような感じで、穏やかに会話はすすんでいきます。
ですがこれは初めのうちだけ。まあ、大抵どんな人でも初めのうちは誠意をもって対応してくれるでしょうからね。
ですが、仲良くなり、だんだん相手のうちに入り込んでいくうちに、荒っぽさに気がつく。
「これって、どうすればいいの?」
「はぁ?んなのもわかんねーのか?んなん調べりゃいいことだろ」
で、彼の本性に気がついたあなたは、別れることを決める。

まあ、どこにでもありがちなバッドエンドですわな。


と、言う訳で分かっていただけたでしょうか。
まあ、自分で書いていても訳が分からなくなってしまったのですが、全体の雰囲気を分かっていただければよいかと。
かくいう私も後者のパターンでして、外見と中身の不一致を感じております。
だまっていれば、けっこうおとなしそうな顔だとは思うのですが、ふたを開ければとんでもない。プライド高いし。
さらに私は、変な言葉を日常会話でよく使います。そして、話し方もおかしい。
「あー、この前の件なんだが・・・」
とか、
「いや、そんなことは無いと思うのだが、まあ、お主が考えることでもあるまい」
などと、こうやって書いても、なんとも言えない。
さて、こんなのを傍から見た女性はどう思うか。
私が女性だとしたら、近づきませんね、絶対に。タワシ投げてやる。
普通に話せないのか、私は。
「この前のあれ、どうなった?」
とか、
「そんなことはないんじゃない?まあ、なってみないと分からないっしょ」
とかにさぁ。


う〜む、冗談抜きでこの話し方を何とかせねば・・・
相手との会話で、30秒ぐらい間があれば最適な答えを見つけ出せるのですがねぇ。

2006年 2月22日 水曜日

M-V-8

M-V(ミュー・ファイブ)ロケットの8号機が、今日の朝6時28分に鹿児島県 内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられました。
赤外線天文台 ASTRO-Fを搭載したM-V-8は、8分39秒後に無事衛星を切り離し、所定軌道に投入したそうです。
その後、ASTRO-Fは2週間かけて、高度750kmの周回軌道に移動して本格的に観測を始めるとか。
この前、M-V 6号機で打ち上げたX線天文衛星「すざく」は、搭載機器の一つが冷却用液体ヘリウムの気化により、
使用不可能になってしまった経緯があるので、今回は観測が出来なくなる、という事がおこらないように期待しています。
(ちなみに、M-V 7号機はまだ未打ち上げ。)

いやー、それにしてもよかったです。
私はHU-Aが2機連続で成功した事から、成功してくれると信じていましたが、本当によかったです。
こういう風潮はなかなかいいものですね。
今回私は、M-V 8号機の打ち上げをテレビで見ようと思い、いつもより早く起きてテレビ前に鎮座していたのですが、
「やってない・・・やってねーよぅー」
つまり、どこでもやってませんでした。なんとも空しい。
それでも、M-V-8について放送の放送を見たかった私は、夕方になってから、ニュースを片っ端から見てたのですが、
面白い傾向を発見しました。
というのは、ある局は、M-Vロケットの事を「エム 五形ロケット」と放送し、
他の局は「ミュー 五形ロケット」と放送している。
「ミュー ファイブ」と放送している局は確認できませんでしたが、どうなんでしょう。
やっぱり、ミューファイブ という名のほうが締りがある、というかきれいだと思うのですが。
しかし、紹介短すぎです。30秒ぐらいしか放送してないじゃないか。


さて、今回打ち上げた、M-Vと、この前打ち上げたHU-A。
この二つのロケットの違いを理解している人は、なかなか少ないのではないか?と思います。
まあ、私の近くの人に、「ミューファイブロケットって知ってる?」と聞いても、知ってる人はほとんど皆無ですが。
みなさん、トリノ五輪に流れているようで。
で、この2つのロケットですが、まず燃料が違います。
M-Vは固体燃料。
HU-Aは液体水素と液体酸素。
打ち上げ能力は、
M-VはLEO軌道に1.8t
HU-Aは、標準状態で、LEO軌道に10t。
補助ブースター等で能力を最大に引き上げた、HU-A 2024型はおそらくLEO軌道に14t。(HU-A 9号機はこのタイプ)
この時点で、いかにHU-Aが大きいか、分かっていただけると思います。
また、
M-Vは宇宙科学研究所(ISAS)が日産自動車宇宙航空事業部と共に開発したもので、
HU-Aは、宇宙開発事業団(NASDA)が開発したものです。
今では、ISASもNASDAも統合されて宇宙航空研究開発機構(JAXA)になっているわけですが。

テレビ

私の部屋にはテレビが無い。
PC+TVキャプチャはあっても、テレビが無い。
と、言う訳で、私はあまりテレビを見ません。
特に、ここ2ヶ月をトータルすると、6時間見ているかどうか。
なので、テレビが無い生活に慣れてしまい、トリノ五輪にも疎くなってしまいました。
やはり、テレビはあったほうがいいですよ、ええ。

2006年 2月20日 月曜日

髪が・・・

もともと、さっぱりとした髪型を望む私ですが、
最近、髪を切っていないもので襟足付近が邪魔に。
何でかしらないですが、邪魔。
女性の方々など、あんな髪の長さでよく邪魔だと思いませんよね。やっぱ慣れなんでしょうかね。

CSS

このページはCSSシートを使用していますが、一度でいいので、ページソースを見てほしいです。
IEならば、表示 -> ソースで可能。
あ、もちろん、このフレームだけを表示してからです。
この日記のページは、上部の top.html と 2006_02.html(2006年02月の場合) を合わせる記述をindex.htmlにしています。
なので、そのままソースを表示してしまうと、index.html の記述が見えるだけになってしまいます。
そして、もし、ページソースを見てもらえたならば、そのシンプルさにCSSの威力を感じてください。
ページのサイズを減らすのに、CSSは最高です。

このフレームだけを表示

HU-A

HU-Aの9号機がついに打ち上げられましたね。
しかも成功!なんとも喜ばしい事です。
搭載衛星は、運輸多目的衛星 「MTSAT-2」
気象観測衛星と航空管制機能を併せ持つ現行「ひまわり6号」の兄弟分ですね。
主に航空管制衛星として働き、ひまわり6号に何かあったときには、そのバックアップとして働くようです。
しかし、ひまわり5号が引退して、米国GOES-9に気象観測を任せたときは、「どうなるんだろう?」とも思いましたが、
こうやって、2機の気象観測兼航空管制衛星がバックアップしてくれてくれると思うと、心強いですね。

さて、MTSAT-1Rは米国製でしたが、今回のMTSAT-2はなんと三菱電機製だとか。
しかも重さも、MTSAT-1Rの3.3tから、4.7tの重さに。
つまり、MTSAT-2は、同じMTSAT-1Rと同じ機能を持ちながら、まったく違う衛星と言うことですね。
国産技術をいたるところに取り入れているらしいので、MTSAT-1R以上にがんばって欲しいものです。

先月打ち上げた、HU-A 8号機「ALOS」、今回のHU-A 9号機「MTSAT-2」、そして、明日打ち上げられる、M-V-8「ASTRO-F」。
そして、今年打ち上げられる予定の、ETS-[や、IGSの後続機、SOLAR-Bなども、しっかりと任務を達成して欲しいと思います。
人工衛星がこんなに密集して打ち上げることは稀のようですが、この稀が稀と思われない時代が来るのを切望しています。
やっぱり、私にとって宇宙とは夢の一つですからね。

チェーンメール

突然、以下のようなメールが私のところに届きました。

――――――――――――――――――――
突然で悪いんだけど…このチェンメマジらしいから回す。本当にごめんなさい!!絶対回して!!!!!

あれは1999年の冬.12月の出来ごとです
私には今年結婚したばかりの亭主がいます。
亭主の名前は森木勝也さん.私は彼を心から愛し、誰よりも彼のことを理解していました。
彼も私のすべてを理解してくれていて.愛し合ってました。
幸せとはまさにそのことなのだろうと思うほど私は幸せでした。
しかしそんな幸せが突然消えていきます‥‥あの日は寒い12月のこと、私はその日体調を崩し朝から寝込んでいました。
彼は私を安じ仕事を休み看病してくれていました。お昼になり体調も回復して来たので昼食にすることにしました。
「彼はなにが食べたい?」と聞いてくれたので私は「あなたの作ったオムライスが食べたい」と言いました。
彼は「いいよ。あっ!卵切らしてるみたいから買ってくるね。すぐ帰ってくるよ」と、しかしそれから1時間待っても2時間待っても彼は帰ってきません。
ついには5時間が過ぎようとしたその時電話がかかってきました。
相手は警察の方…「ご主人のことで大事なお話が…署にこれますか?」私は嫌な予感がしました「はい」と答え私は警察署に行きました…署で警察の方は深刻な表情を浮かべてます。
「主人がどうかなせれましたか?」と聞くと警察の方は「…ご主人は亡くなられました」と…えっ!私はなにがなんだか分からなくなり
「嘘ですよね?嘘と言ってください…」私は泣き叫び生きる希望を無くした気がしました.
死因は通り魔による[焼死]だそうです…
彼は生きたままガソリンを掛けられ燃やされたそうです‥
「さっきまで‥ついさっきまで私の側にいてくれたのに……私がオムライスなんて食べたいって言うから……」
私は自分を攻め同時に犯人への激しい怒りが沸き、できることなら私があの人を殺した犯人を見付けて殺してやりたい…
しかし彼はそんなこと絶対望んでないと思い、警察の方が犯人を捕まえ法律で裁いて欲しいと思い直しました。
しかし半年、1年、2年が過ぎても犯人は捕まりません…2年間犯人が捕まることだけ考えてきました。
しかし警察の方達は犯人は発見できず捜索を止めてしまったのです。私はどうしても犯人を捕まえたい……そこで決意しました。
自分の手で犯人を捕まえてあの人と同じ目に合わせてやる。。
しかし自分だけでは犯人を見付けるのは難しい、なので暴力団[山口組]に依頼しました。
その依頼料は1億円.私にはとうてい払える額ではありませんでしたが、ここまでくればお金なんてどんな手を使ってでも払えます。
そしていつか犯人を…

(森木美智子さん(25)この文は依頼者の依頼文を山口組(仮組名)が2002年7月1日にネットに流したものです
メールを受けとった方は[※VVWXX102]という機械で本社に登録されます。
登録解除の場合メールアドレスを持ってる方10人にメールを回して下さい。犯人を少しでも早く見付けるためです。
注))犯人ではないという方は・必ず・メールを回して下さい。
もし万が一止めてしまった方は組員がその方を殺害しに行きます。
以前止めた(仮名)吉田純平さん(15)はこの文をチェーンメールと間違え.止めてしまい、組員によって首を切られ殺害されています。
(2002年8月20日-中学男子殺害事件)その他にもメールを止めた方は数名いますが、皆[死亡]という結果になってます。
したがって犯人の捜索をしていますのでご協力下さいますようお願いいたします》
尚、犯人を知ってるという方や事件に関して知ってる、という方は↓↓
0467-xx-xxxx
Emailアドレスxxxx@xxxxxx.ne.jp
〒神奈川県xxxxxxxxxxxxxxxxxxx-1山口組事務所-までお願いいたします。 
ご勝手ながらメールを受け取った皆様に御協力お願いいたします。
※[VVWXX102]お使いの携帯会社(例aubykDDI社、DoCoMo他等)とのハッキング通信が可能な機械です。
したがってメールを止めた方等の情報(名義、年齢、職業、住所等)が全て本社に行きます。


―――――――――――――――――――――――――
というメールが。
・・・・・・・・・
機械的思考の私が、どう思ったか、分かる人にはわかるでしょう。
私はこう思いました。
「ばっかじゃねーの?んなわけねー」
こういうメール実に腹が立ちます。作成者とかもありますが、面白半分で、私のところに送ってくる方とかにもね。
遊び半分で送ってくるのであれば、実に腹立たしい。

では、このメールの突っ込みどころを理解しましょう。
1、チェーンメールである。
2、森本なんだらさん。
3、森本なんだらさんが亡くなってからの、警察の対応。
4、通り魔、そして焼死について。
5、警察が2年で捜査を止めた。
6、暴力団に依頼。
7、xx組がネットに流した。
8、メールを受け取った方を「VVWXX102」という機械で登録。
9、メールを止めた方を殺害。
10、メールを止めた方が殺された。
11、住所、メールアドレスなど。
12、VVWXX102の説明。
13、犯人について

わーい、突っ込みどころがいっぱーい!

いや、馬鹿かと。
まあ、こうやって騒いでいること自体が、犯人にとっては嬉しいんでしょうけどね。
あえて、突っ込んであげましょうか。

まず、1についてです。
まあ、後にも出てくるとは思いますが、チェーンメールでこんなことをしていること。
この時点で、信憑性のかけらも無い。

次に、2について。
森本なんだらさん。
いや、本名出しても意味ないでしょう。
というか、この事件でこの内容であれば、別に仮名とかでもいいのでは?
個人情報をさらすことが、どのくらい危険か分かっているのでしょうか。

次に、3について。
まず、主人が帰ってこない、と。
そして、その後、警察署からの連絡。
「ご主人のことで大事なお話が…署にこれますか?」
もし、本当亡くなっていたのであれば、その時点で話していると思います。
そして、そのまま病院行きでしょう。
で、奥さんは、死亡者が本人かどうかの確認をさせられて、その後警察署にて事情を・・・
というようなパターンが一般的で、当然のことかと。
以降の項目でも説明します。

次に、4について。
通り魔がガソリンをかけて、燃やしたと。
主人は、お昼すぎに家を出た。そのあと、「1時間待っても2時間待っても彼は帰ってきません。」とある。
つまり、1時間もあれば、戻ってこれるような場所です。
しかも、通り魔、ですから、主人は車を使って出たわけではないでしょう。
おそらく、近場のコンビニ(徒歩で片道10分かそこら程度)の場所に向かった、そして、燃やされた。
で、すると、真昼に通り魔!?
しかも、ガソリン持参!
ガソリン持参となると、どういう容器に入れますか?ペットボトル?ポリタンク?バケツ?それともミルク缶でしょうか?
ペットボトルは持ち運びに便利ですが、相手にかける場合には、ちょっと流出速度が遅いでしょう。
次にポリタンクですが、そんなものを真昼間に持ち歩けば、誰でもおかしいと思う。
すると、ふたが開いたミルク缶、とかにはなるでしょうね。
で、頭からガバーとかけて、チッ、ボッでしょうな。
そして、犯人は逃走!
燃える主人、助けてと言うであろう主人。
何もしない人々。
主人は助からなかった。
人はゴーゴーと燃え盛っていても、叫ぶことは出来る。
助けを呼ぶことも出来る。いくら、人通りが少ない道だと仮定しても、助けが来ない状況なんてあるのでしょうか?
外から「た、た助けてくれー!」なんて声がかかったら、私は間違いなく飛び出しますが。
そして、必死になって消すでしょう。
さすれば、あっという間に救急車が来て、それと同時に、家族に連絡が来るはずです。
すると、最低でも午後2時前には、警察署、あるいは病院から連絡がくるかと。
犯行場所は、どれだけ田舎なんでしょう。
そして、どれだけ地方を狙う通り魔なんでしょう。

次に、5について。
警察が2年で捜査を止めるなんて、ちょっと信じられないです。
日本の警察はそこまで能天気なんでしょうか。
となると、考えられるのは、通り魔が事件以降おなじような事件を起こしていない、ということに。
風化による、捜査の終了。
でも、個人的な恨みでもない限り、犯行が一回ですむ、というのは通り魔らしからぬ行動だとは思いますけど。
(なんかもう検証する気が失せてきた・・・)

次に、6について
普通暴力団に委託しますかね?
まず、普通に警察署に依頼するとか、そうでなければ雑誌などなどに、「うちの警察はこうだ!捜査を止めた!」などと載せれば、
警察署が動かないわけにはいかなくなるとおもうのですが。

次に、7について
ネットに流した・・・
いや、金払ったのであれば、もっと強引な手段にいくでしょうね。
なんだよ、1億円払った挙句、メールしかもチェーン?
暴力団なら、メールアドレスのリストなんかを裏で買って、絨毯爆撃式に送信したほうがマシでしょうに。
そう簡単に、警察とかに見破られるシステムとかも組んでるとは思えないし。

次に8について、
どうすれば、メールを受信しただけで、VVWXX102というマシンに登録できるんですか。
たしかに、メールサーバーにて、「VVWXX102」などの項目をスキャンし、ヒットしたメールアドレスを登録、というのであれば納得できなくは無いですが、
ドコモだとか、auだとか、ボーダフォンだとか、ウィルコムだとかの大手の会社が、外部からの進入を許すようなマネをしますかね?
一発でフィルターに引っかかるか、たとえ通れたとしても、会社がサーバーの明らかな処理能力低下に気がつくでしょう。

次に9について。
(ツカレター)
で、メールを止めた方を犯人とする、と。
じゃあ、犯人がメールを送ったらどうなるんでしょうね?

次に10について。
もう、パス。

次に11について。
いや、明らかな偽造でしょう。その場所は事務所ではないらしですし。

次に12について、
VVWXX102
お使いの携帯電話会社とハッキング通信が可能
メールサーバーに進入。
全ての送受信メールを随時にチェックし、メールを受信した人のアドレスをリスト登録。
その受信者がメールを送信したときにも、もちろん内容をチェックされて、10人以上に送ったことを確認すれば、リストから消去。
でしょうか。
そして、その後携帯会社の管理サーバーに忍び込み、リストに登録された人のデータを引っ張り出す、と。
まあ、私はネットワーク専門ではないので、こんなことが出来るかどうかなんてわからないのですが。

しかしまあ、ハッキング通信って、意味わかって書いてるんでしょうか。


ラスト、次に13について。
(もう厭きました。byあさなぎ)
このメール実は根本的なミスがある気がします。
というのは、犯人逮捕への情報が一切無い、と言うことです。
犯人がどういう格好をしていて、何歳ぐらいで、いつどこで事件をおこしたのか、というような情報がないと、捕まえようがないですよね。
例えば、
「犯人は20歳前後、ひょろりとした身長の細身の男で、XX年XX月XX日XX:XXに、XX市XX付近にてXXXX氏にガソリンをかけ、火を放った。
犯行時の服装は、上から下まで真っ黒なスーツに身を包み、犯行後北に逃走」
という情報がなければ、どうしようもないと思うのですが。
まあ、身近な人に、「20歳で、細身で長身で」なんて人がいたとしても、それは絞込みにもなんにもなっていない。



と、言うわけで、貴重な時間をつぶしてまで、検証をした訳ですが、なんか、最近出回りはじめたばかりのようですね。
まあ、どんな人が作ったかは知りませんが、
実際にガソリンをかけられたり、通り魔に襲われてしまった人や、
その知り合い、親戚などは、このメールを見てどう思うでしょうか。

もし、自分の知り合いに、被害にあってしまった人が居て、もし私がこのメールを見たら、平穏ではいられなくなると思います。





・・・
こんなことやってるんだったら、小説書くんだった・・・
皆さん、すみません。

2006年 2月19日 日曜日

2006年

えー、今回の日記が2006年初めてのものになります。
前回書いたのが、11月23日だったと思うので、約3ヶ月ぶりですか。
うむ。
いや、言い訳する気はないんですが、大変なんですよ、HPの更新。
いや、言い訳する気は無いんですが。

で、年を明けて2ヶ月たった今、あけましておめでとう!と言うのも何とも間抜けなので、ここでは書きませんが、
久しぶりの日記と言うことで、私の小ねたを含め、いろいろと披露させてもらいましょう。

バレンタインデー

さて、バレンタインデー、と言われるものが先日あったらしいですが、皆さん如何でした?
ある意味、貰った個数、というのはその人の人柄の良さを表すのではないか、と思います。
たくさんもらえれば、人がいいと思われている証拠。そして、少なければ、ドーン。
芸能人や、アイドルなどは別にしてですが。あと、会社内での礼儀とか。
"完全な"相手からの任意による義理チョコ、の個数であれば、「チョコの貰う数が、人の良さを表す」というのは成立すると思います。
かく言う私は、もちろん一個も貰ってません。
という訳で、
「私は本命のチョコは要らない。だけど、気持ちのこもった義理チョコがいっぱいほしい」
と言っておきますか。

たしかに、本命から貰う一つのチョコ、というのも魅力的ではあるのですが、それは相手が居てはじめて成り立つものですし、
私のようなタイプでは道が遠い。それに私の思考パターンは、深く知られたところで好まれるタイプではないでしょう。
それに、私は、一つの愛情より、多数の感謝のほうが何倍もいい。
幸いにも、私はバックアップ側に回るのを不快に感じることはあまり無い。
車の助手席に座って地図を見つつナビゲートするとか、日曜大工の道具持ちとか、学園祭のときの買出し係、とか。
だからこそ、私は何でも屋で動き、何でも屋として純粋な感謝を受けたい。
これは、一つの本命チョコより貰うのが大変な行為だと、私自身も考えています。
八方美人と言われるかもしれない。自分を偽らなければならないかもしれない。
でも、それでも、私は常日頃から、感謝される、尊敬される、そんな人になりたい。

チョコといえば・・・

まじめな話をした後には、ちょっと危ない話を。
いや、チョコといって思い出したネタがあったもので。

チョコレートといえば、菓子。
チョコレートといえば、Chocolate
Chocolateといえば、ショコラ!
ショコラといえば、あれしかないでしょう!

というわけで、今回ご紹介するのは、
戯画から出ている、「パルフェ 〜ショコラ Second brew〜」というゲームです。
実は、この作品、前作「ショコラ 〜maid cafe "curio"〜」と共通部分が少しあるものなのですが、
両作品とも、かなりシナリオの書き方や、流し方がかなりうまい。
そして、主人公が不快な行為を取らない。
セリフの書き方もいい。
あとシステムも快適。
個人的にも、こういったシナリオの組み上げ方は、真似したいところです。
まあ、暇と、予算があるのであれば、一度やってみてほしいゲームです。

PowerShot S60

私のマイカメラは、Canon PowerShotS45です。
一昨年の秋口に購入したもので、ソフトケース付きで21000円と大変お買い得なものでした。(中古ですが)

なぜ、私がこの機種を買ったかというと、それまでは写真を撮るとなると、EOS-D30かDSC-S30か、P505isのカメラでありました。
EOS-D30は作品作りには最適ですが、持ち運びに不便な重さ。
(さらにこの当時、D30対応のデジタル一眼レフ用広角レンズが無く、手持ちのレンズでは、40mm以上の画角からしか撮れない)
DSC-S30は130万画素しかなく(しかも画角が38mm)、記録メディアはメモリースティックで、EOS-D30のCFとは互換性が無い。
(この時既に、256MB、512MB、1GBのCFを持っていた。それに対し、メモリースティックは32MBのみ。)
P505isは、カメラつきの携帯であり、画質、色のり、ダイナミックレンジ、書き込み速度など云々言うものでもないし、許容範囲のオーバーもいいところ。
色のり、画質、ダイナミックレンジ、書き込み速度、などから考えても、2000年に購入した、上記のDSC-S30のほうが優れている。
ということで、このラインナップでは、スナップショット的な使い方を出来るものがない。
で、スナップショットユースを満たしてくれる機種を探しました。
で、結果として、EOS-D30で使っていたCFが使える機種で、小さめ、RAW記録ができ、そして、高くない、PowerShotS45が私のマイカメラになりました。
そして、一昨年の秋口から、最近までずっと使っていました。
いや、なかなかいい機種でしたよ。

ですが、最近、
「やっぱり、書類作成にデジカメって必要なんだよなぁ」
と言う方が近くに現れました。
彼は、私より年が二倍以上も上です。
「まあ、そうですね、デジカメなら簡単に貼り付けられますし」
「うん、そうなんだよ」
そう言った彼の手元には、家電屋のチラシがあって、どうやら熱心に買う機種を検討しているようでした。
とはいっても、地方の店ですから、載っているのは、だいたい6,7機種程度。
ラインナップは、ちょっとだけあるメーカーに偏りすぎ。
「いやー、ちょっとここから選ぶのはきついんじゃないですか?」
そう私が感想を言うと、彼は私のS45を見て、
「そういう機種でもいいんだけど、譲ってくれない?」
と、言いました。
「結構古いですよ」
「いや、扱いや易ければいいんだよ」
「う〜ん・・・」

と言うわけで、私は、しばらく考えました。
私のS45は、私が買ったときに既に中古。この時点で1年経過、私がさらに1年半ほど使い、2年半ほど経っている。
そんなものでもいいのだろうか。
だけど、S45は、もうデジカメが成熟期に入り始めた頃発売されたもので、画素数は今のクラスには及ばないものの、
まだまだ現役だ。
400万画素は、今やケータイに追い越されそうだけれど、色のりや解像感、レスポンスでは負けないはずだ。
自分もそろそろ、カメラを買い換えたいな、と思っていた頃だし、いいか。

という結論に至りました。
「あー、古いですけど、いいですか?」
「うん、構わないよ」
と、言うことで、私のS45は彼の元に旅立つことが決定しました。

その後、私は彼が持ってきたデジカメのカタログを見ていたのですが、知らない間のCCD多画素化にちょっと驚いた。
1/1.8インチ 800万画素、1/2.5インチ 500万画素
いやいやいやいや、CCDの画像ピッチ小さすぎでしょ。
まあ確かに、CCDサイズを小さくすれば、同じウエハから多くの素子を作れるし、消費者にはインパクトがあると思うけど、
ほんんとに、ダイナミックレンジとか、色合いとか、ノイズ量とか、悪くなってないの?
あ、でも、そもそも、700万画素や800万画素なんて、ホームユースに必要なのか。
デジカメをはじめて触る人が、800万画素機なんて触っても、最大画素数で撮るものなのか。
私の周りの友人たちなんぞ、ケータイカメラの記録画像サイズは決まって、「240x320」。
おいおい、それじゃあ、いくらCCDが300万画素でも、全く意味が無いじゃないか。
240x320って、QVGAだよ、QVGA。QuarterVGAだよ。4分の1だよ、VGAの。7万7千画素程度じゃないか。
それと同じで、800万画素記録、というものに価値を見出せない、或いは(記録メディアなどの面で)負担に感じてしまう人が、
800万画素機を持っても、豚に真珠、猫に小判、である、と思う。


で、話は戻りまして、彼の元にS45が旅たつ前に、新しいカメラを買おう、ということになりました。
候補としては、いくつかあったのですが、やはり、CFが使えて、できるならばS45と同じバッテリーが使えるもの。
と言うわけで、PowerShotS60になりました。
その他にも、レンズが、35mmフィルム換算で28mmからということが、大きく作用しました。
実はこの機種、S45を購入するときに、候補の一つとして上がっていた物だったのですが、予算の関係で没になったもので、
なかなか、感慨深いものがありました。

さて、実機の見た目ですが、
S60
こんな感じです。

S45
で、こちらは、今まで使っていた、S45。
S60と比べると、ちょっとぽてっとしてます。

S45,S60
左S45と、右S60。
S45のレンズが、35mmフィルム換算で、35-105mmの3倍ズームレンズだったのに対して、
S60は、28-100mm、3.6倍ズームレンズということで、レンズ自体が大きく出来ています。
しかし、重さはS45に対して、-30g。ボディもちょっとだけスリムになりました。

そして、この数日後、私のマイカメラだったS45は、新しい持ち主のもとに旅立っていきました。
その際、予備バッテリ、512MB CF、カードリーダー、をセットにしてお届けしました。

さて、では、S60の使用感想についてちょこちょこっと、書きたいと思います。
まず、画質についてですが、400万画素も、500万画素も、大して変わるはずも無く、私の目にはあまり栄えて映りませんでした。
28mmからのズームレンズは、かなりいいです。
画像の4隅は像が流れてしまい、ピントが甘いくなってしまいますが、これは、コンパクト機で広角を狙ってしまった弊害であり、仕方ないでしょう。
マクロ撮影が4cmまで近づけるのもかなり使えます。(S45は10cmまで)
起動に関しては、S45より若干早いかな、程度です。レンズが大きい分、繰り出しはスピーディーですが。
操作は、S45よりちょっと違いますが、慣れでカバーできるので、問題はなし。
唯一の問題とすれば、露出補正が、ファンクションキーを押して、そこから呼び出さなければならない、というところでしょうか。
上下や、左右の十字キーなどで出来れば、楽なのですが、ここはキャノンのコンパクト機に見える欠点でしょう。(S45も同じだった)
あと、S45に比べ、ピントが合わないことが多い気がします。
AF枠が、AF失敗の黄色になり、数回ほどAFをやり直してやらないと、合ってくれません。
まあ、個体差もあるかもしれませんが。

では、サンプル画像を。

W端28mm角での撮影。


W端28mmで、マクロモード。
4cmまで近づくことができます。


W端28mmでの撮影。ちっとアンダー気味。


T端100mmでの撮影。逆光で撮ってみました。

今回のRAW現像には、Canonの「ZoomBrowser EX」を使ったのですが、
やはり、PhotoShop CSと現像傾向は違いますね。
PhotoShopCSが、ナチュラルに、素材加工を前提に出力してくるのに対し(つまり、色が薄く、コントラストも低め、シャープネスも弱め)、
ZoomBrowser EXは、そのまま利用するのを前提にしているのか、コントラストもシャープネスも強めにかかり、パッと見きれいです。
(強すぎる感もあるのですが)
私自身としては、CSのほうが現像スピードも速く、いいですね。
まあ、あっさり色になるので、新緑の緑、なんてものを再現するときは辛いのですが。

さて、今回のサンプル画像ですが、実を言うと、オリジナルサイズで載せたかった!
しかし、このページ容量は10MBしかなく、残りのキャパもあまり無い。
というわけで、ご了承下さい。

私と視線 (前奏)

私と視線、さて、何の話だ?という事なのですが。
この話は、私の経験と、視力の悪さが引き起こした、損を呼ぶ私の特性お話です。


・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
友達とともに、先生に呼び出され、雑務を任されたとある夏休み日、やっとこ任務から開放され、昇降口に向かう。
肩には気だるさが残り、腕の調子も芳しくない。
「なんで、夏休みに学校に来にゃなんのだ」
友達はそう言うと、肩にかばんを担ぎなおした。
「まあ、いいじゃん、飲み物おごってもらったし」
悪態つく友達を見て、手元にあるスポーツドリンクの缶をゆらす。
「なに、そんなんじゃ、大した報酬にならんの」
「30秒で飲み干してただろ?」
「あっちーんだよ」
そんな言葉を交わしながら、下駄箱から、靴を取り出し、履く。
「あーあー、こんなに強く日差し差しちゃってさー」
昇降口から見える外の世界は、なんとも暑そうに見える。
眩いばかりの日差しの反射、聞こえてくるせみの鳴き声。
なんとも夏である。
校舎の中は、日差しがあまり射さないおかげで、外に比べればかなりましだ。
「あー、こんな時は、海にでも行って騒ぎてーぃ!」
「確かに同感」
こんな時は、海に、いや、この際どこでも良いが、水に浸って体を休めたい。
「近場の海だと、電車で1時間弱か?」
昇降口から、外に出る。
思わず、眩いばかりの日差しに、目がくらんだ。
「そうそう!んでよんでよ、ガールウォッチングよ!」
やたらと熱心にしゃべる彼。
どうやら、海に入るより、それが目的のようだ。
カッカッとヒートアップしている。
逆に熱くなってどうするんだ。冷ませっての。
「分かった分かった」
まあまあ落ち着け、という動作をする。
しかも、暑さを増幅させない為に、最小限のモーションで。
「なんでよー、お前はそう冷静なのさー、燃えようぜ!!」
「暑いから。・・・ってさっき自分であっちーあっちー、騒いでたろうに」
「それとこれとは別」
おいといて、という動作をする。
「わかったわかった、だったら、水泳部にでも顔出して来たらどうよ」
「えー、スクールタイプすか?やっぱりビキーニでしょ!?」
いや、同意を求められても、なぁ。
「お前な、いつまで学校だから、スクール水着なんていう固定概念持ってんだよ。うちの水泳部は結構地区大会とか出るから、競技用の水着着てんだよ」
早く泳ぐことが目的ならば、そうなるのは必然だろう。
「・・・うー・・・」
隣を見ると、友達がなにやら考え込んでいる。
どうやら、頭の中で、イメージ像を作っているらしい。
「いやいやいやいや、大して変わらん!」
「会長もたしか、水泳部だったような・・・」
「うそ!?マジ!?マジすか!!?」
そう隣で騒ぐな。耳が痛い。
「あのナイスバデーの姐さんが!!?」
「まあ、聞いた話じゃな・・・それより早く帰ってスイカでも食おう。昨日良いのが取れて・・・っておい」
すすすすー、とプールのある方向に流されるアホ。
暑いんだから、動かさせないでー。


プールに近づくと、ザッパーン、という飛び込んだらしい音が聞こえてきた。
植え込みの影から、様子を覗く、友達。
5m離れた木の影で、飲み物を飲む自分。
頭上から聞こえるせみの声に混じり、時々、「うひょー」なんて、なんとも怪奇的な声が聞こえてくるが、この際無視。
「帰るぞー」
そう言うと、友達は、「来い!コイ!こい!」と必死になって、モーションをしていた。
こんなのを水泳部の女子に見つかったら、学校内における社会的人権が無くなる、と言うことを知らないのだろうか。
「ったく」
へいへい、と姿勢を低くして、友達のそばに近寄る。
「何用だ」
「何用だじゃねぇー、ほら、見てみろよ、あのバイン、バイ・・・んや、あのボディバランスを」
友達が指差すほうを、目で追ってみる。
「あれ、うちのクラスのやつだぜ!いやまさか、あそこまで・・・!」
なんか、一人で、騒いでやがる。
こっちが勝手に帰っても、当分気がつきそうも無かったな。
「どうよ!」
「どうよって、見えないし」
「アホか!ちまちまちまちまと本読みすぎなんだよ馬鹿」
「いや、お前のほうが学力下」
しかも、160人中で、40人分ぐらい下。
「なんでメガネもってねーんだ」
「左0.5、右1.0という微妙なラインだから」
この数字、実を言うとなかなか中途半端である。席が極端に後ろで無い限り、黒板の文字は平気で見えてしまう。
左だと見えないけどね。
「だいたい、お前のほうが視力よすぎ」
なんだよ、両方2.5って。まあ、野性味あふれる奴だから、分からんでもないけど。
「お!会長もやっぱりなかなか・・・って、いで、いででで」
ズボンのベルトを引っ張り、ずるずると引きずるように、植え込み際から引っ張り出す。
「何すんだよ!人がせっかく青春を楽しんでいたっつーのに!」
「どんだけ曲がった青春だ!」
でもって、こっちまで巻き添えを食らうのはごめんである。
「ほら帰るぞ!」
「やーん!」


自宅に帰る前に、駅前のデパートによった。
いや、暑かったから、じゃなくて、単に買い物があったから。
「なあなあ、今日って、他の学校の連中多くないか?」
友達がそんなことを言う。
たしかに、パッと見、隣の学校の制服を着た人が多い。
「も、もしかして!集団掃除!?」
「なんだよそれ」
そのネーミングセンス、その驚き。
たしかに、夏休み登校日で、一斉掃除、というのはあるような気もするけれど。
っと、まあ、それはいいとして、さっさと目的のものを買ってしまわねば。
通路を歩いていくと、おとなしそうに話を交わす女子とすれ違った。
隣の学校か。頭いいんだろうな。
「おいおい、今の見たか」
しばらく歩くと、隣を歩いていた友達が、小さな声で語りかけてきた。
「何が。新しい菓子でも見つけたのか?」
「そうそう、新作の!・・・って、そうじゃなくてよ、今の女子!特に左側の娘可愛かったぞ!」
「あー、悪い、見てなかった」
「おいおい、お前の目は節穴だらけか〜?」
いや、女子が歩いてきた、という事だけは知っているが。
顔までは見てないね。
「損な性格してんな」
そう言って、友達は哀れむように、こちらの肩をたたいた。
いいだろう、別に。
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・


さて、前振りが長くなりましたが、この主人公=私、だと思ってください。
まあ、もっとも、言葉使いがこんなに良くはないのですし、こんな面白い話はあるわけ無いので悪しからず。
いや、あったら、自分の人生が小説になりますよ。

で、何が言いたいのか、というと、私は視力が悪いです。
しばらく測っていないので分かりませんが、左は0.3、右は0.8か9程度でしょう。
つまり、遠くを見ることはかなり辛い分類に入りますし(おそらくPCの使いすぎ)、
人とすれ違い際に、相手を確認することなんて、不可能です。
私の場合、知り合いと、知り合いと認識できる距離は、髪型、スタイル、歩き方を除いた場合、3〜4m程度。
これより、距離が離れると、相手の顔は完全にぼやけ、認識不可になります。
つまり、街中でだれかとすれ違う際、私は相手を〜4mという近距離でしっかりと見ないと、だれだか認識できないわけです。
しかし、それは相手によっては、睨み付けられた、眼つけられた、と思われる可能性があります。
したがって、私は、誰かを認識する際、
誰かきた!

6mの距離に相手が来るまでに、相手の歩き方、髪型、顔の輪郭線などから、相手が誰かを絞込み。

4mまでに、相手を特定できた場合、次のモーションに。特定できなかった場合は、視線を外す。
という手順を取らなければなりません。(これは同じ学校や、同じ会社などの場合)

で!
これが女性の方になると、手順の取り方がかなり違うものになります。
というと、
誰かきた!

認識直後から視線を外し、ピント外のエリアで対象物を捕捉。
(つまり、視点の中心から外れたピントが合っていない、ぼやーっとしたエリアで見る)

相手が、自分の知り合いの可能性がある場合のみ、いつもの手順に移行。
そうでない場合は、最低限の情報を受け取り、あとはスルー。

というパターンを取ります。
したがって、相手の顔を認識するのはまったくもって不可であり、分かるのは、〜校の奴だ、という程度。
私が、こういう処理パターンをもってしまったのは、中学時代の経験に機縁するものなのですが、
それは、「ヤダー、視線アッチャッター」と言ってくれた方々からの、ありがたーい一言にものです。
それ以来、私は多量の女性を見ると、ガクガクブルブル状態に陥りって、さらには視線を合わせたら失礼だ!と思うようになり、今に至ります。

私と視線

それでは、やっと本題に入りたいと思います。
あれはそう、私が高校3年生の春の頃のお話です。

私は当時、工業高校の3年生で、生徒会執行部、というものに所属していました。
工業高校、という名が示すとおり、我が校は進学校ではありません。
したがって、就職する者が約半分以上を占めます。
もちろん、就職を希望する人の中には、管内就職を希望する者がいます。
ただでさえ、都市部から離れた我が学校、管内就職はかなり厳しいレベルにあります。
それは、工業高校の、"生活態度が悪い"というものに機縁するものだと、私は考えます。
しかも、それはイメージではなく、実際にそうなのですから、どうしようもないのです。
たしかに、先生方はそのイメージを払拭しようと、整容をかなりきつく点検していましたが。
そして、そのイメージ払拭に私たち、生徒会執行部が派遣された訳です。

その派遣内容というのは、ボランティア活動。
なんとも、安易な考えだとは思うのですが、これが結構功を奏しているらしく、
毎年、「今年も派遣していただけないだろうか」というオファーがかかっているみたい。
で、私たちももちろん派遣されました!

・・・・・・
・・・
当日、確か天気はよかったと思います。
何に派遣されたかというと、「ふれあいフェスタ」みたいな感じの。
野外で、金魚すくいや、水風船、やきとり、等を売ったり、いろんなものをお客さんたちと作ったりする、企画でした。
私は、水鉄砲を竹で作ってみようコーナーに回されました。
ちなみに、このフェスタには、私たちを含め、近隣の高校3校(の一部の生徒)がボランティアとして、参加しています。
ですが、近隣3校とはいっても、普通高校と農業高校、そして私たち工業高校の面々ですから、男手が私たちに集中しているわけです。
というのも、強制参加の私たちはさておき、普通高校も農業高校も、面倒なことをしたがらない男連中が来るはずもない。
で、うちの男手には、テント設営や、いす運び、テーブル運び、スピーカーの敷設などなど、力仕事が回ってくるわけです。
もちろん、私も含めて。

そして、その後、私のグループである4人は、「テーブルが足りないから、別館のほうから取ってきてくれ」と頼まれ、
スタッフの人に先導され、別館のほうに移動しました。
野外会場から、少し離れたところにあるその別館は、いろんな催し物をするのでしょう。結構立派に出来ています。
「あー、こっちなー」
建物の中の、ある和室のほうに案内され、スタッフの方はそう言いました。
その部屋には、他の高校の女子の方もいて、なにやら作っているようでした。
部屋は、宴会でも出来るぐらいの大きさで、襖で仕切れるようになっている。
「いや、ちょ・・・っと!」
「あ、閉めて!」
なぜか、あわてて閉められる襖。
まあ、人には見られたくない類なんだろう、と納得し、スタッフに声をかけます。
ほら、出し物関係だったら、ネタばらしたら面白くないし。
「あー、何個ぐらい必要なんですかね?」
「うん?この足が短いのが・・・4個かな」
「わかりました。・・・・・・じゃあ、一人一個だな」
この場に居た中で、もっとも責任を負わされている私は、そう皆に指示して、一人一個ずつ、その部屋から机を持ち出しました。
で、建物から出る直前に、友達に言われて気がついたのですが・・・
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・

分かる人は、分かったかもしれませんが、よくよく私の特性を思い出してください。
女性に遭うと、視線をそらしてしまう特性。
そして、最低限の情報しか入れず、スルーする私。
おそらく、あの時も、私は直感的に女子がいることを脳内から排除し、仕事に専念しようとしたのでしょう。
それが招いた、悲劇。

そう実は、彼女たちは(着替えをしていた!!!!)←あぶり出し

それに、スタッフの方は気がつかず、部屋に入ってしまった。
というのも、

私たちが荷物を運び出した部屋は、上記の図のようになっています。
それで、彼女たちは、フスマの左側にいた。
出入り口から、テーブルのある方向に向かうのに、フスマより反対側の領域を見る必要は大して無いので、
スタッフの方も、ああ、だれかいるな、程度にしか認識していなかったのではないでしょうか。

まあ、今でも思いますよ。失敗した!とね。
だってそうでしょう、こういう偶然なんて、なかなか遇えるものではないですし、
意図して起こしたら、犯罪者です。

だからこそ、そういった偶然に巡り合える、というのは、青春時代ならではの一コマではないでしょうか。

Last

最後に。
日記が長すぎ。
なんとなく、小説風な文を入れてみましたが、まだまだ腕が鈍っている感がありますね。
まあ、今後にご期待、ということで。
ご感想まってます。

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