2006年3月24日 金曜日

引越し

引越しのシーズンがやってきました。
そして、今年は私もお引越しということになりました。
前の日記にも書いたとおり、今度の移住先は関東圏。
東京がぐっと近くなりました。

そして、ここ数日はその引越しのための荷造りに専念しておりました。
今日に至っては、友人Dを召喚し、いつものように話を交わしながら荷造りをしました。
ええ、それはいつものように。
荷造りをしているうちはあんまり気がつかなかったのですが、
荷物を発送した後の部屋の中の空虚感といったら、なんとも表現しがたいものでした。
いつも手にとって読む本がいつもの場所には無く、いつもさりげなく操作するコンポもそこには無く、
あるのはただ形容しがたい、感情。
いつもいつも、そこにあると思っていたものが無くなる違和感、恐怖。
時間の早さ、恐ろしさ。

なんか、引越し作業を通して、感傷的になってしまいまった一日でした。
過去を重んじる性格だからこそ、想像以上に圧し掛かる時間の残酷さ。
あー、しゃっきっとせねば。

更新情報

引越しにあたりまして、あと1週間程度HPが更新できなくなる可能性があります。
まあ、一応27日あたりには(電話回線+フレッツADSLが)開通するかもしれない、というお話があったので、
近いうちにまた日記等の更新ができるかもしれませんが。

2006年3月17日 金曜日

New Site

この前、から使い始めた、新しいディスクスペースですが、
「アドレスがぱっとしない」
との話を小耳にはさんだので、JPアドレスを用いたアドレスに変更しました。
お手数ですが、再度ブックマークの変更をよろしくお願いします。

http://wind.at-ninja.jp/
覚え方は、『 ウィンド.@忍者.jp 』です。

2006年3月10日 金曜日

減量作戦イグニッション

近頃の運動不足が祟ってか、腹回りになにやらぐにゃぐにゃしたものが生成され始めました。
という訳で、減量作戦を開始したいと思い、宣言させていただきました。
目的値は3x10^3g減!
いや、ようは3Kg減
で、実際にどのようなことをするかというと、
まず、間食類の間引き、飲み物の種類の変更などによる食事療法。
そして、ジョギング3.5Km程度による、運動療法。
さて、あと2,3週間でどれだけ変わるのか・・・

食事のお誘い

本日の8時過ぎ、音楽CDデータベースの整理をちまちまとやっていたところ、
ぴんぽーん
と呼び鈴が鳴り、誰かと思ったら、元クラスメイトのTでした。
「お、どうしたこんな時間に」
「今、XXと一緒に来てるんだけど、御飯でも食べに行かない?」
とかなんとか言っている。
手元には車のカギらしきもの。
「ありゃ?車の免許取ったのか?」
「そう。ちょうど家に帰ってきたら、XXに飯食いに行かないか、って言われてさ」
「いやー、しかしなぁ・・・」
あいにく2時間前に食事を済ましたばっかり。
「腹の容量は大丈夫そうだが・・・」
ん〜?と2秒ほど悩んだ結果、まあせっかくの誘いだし、いいか、と思い、「じゃあ、準備するから待ってろ」と返事をしたのでした。

そして、彼の運転する車に揺られ、一路ラーメン屋に。
なぎ「いつ取ったの?(免許を)」
T「昨日、隣街の免許センターに行って、貰って来た」
XX「昨日かよ」
T「今日は、市の施設にゴミ出しに行って、XX町に行って買い物して、XX市を通って、
帰ってきたらXXに飯食いに行かないか、って言われて、なぎーのところに行ったわけ」
なぎ「走りすぎだよ」
XX市を通って帰ってくるって、60kmぐらいあるぞ。
初心者が乗る距離・・・なのか?
しかし、なんというか昨日車の免許取った奴とは思えない運転をしていまして、
前からなにやらしていたな、とか考えながら、最近の話などを聞いていました。
時代遅れになった気分を味わいながら。
なぎ「同級生が車運転してるなんて、妙な気分だ」
T「いや、なぎーはすぐ免許取れるでしょ?」
なぎ「あー、解らんぞ。でもあと数年はお預け。予算の関係でね」

ラーメン屋に到着し、ラーメンが到着するまで、いろいろ近況を話しました。
「こうやって、3人集まるのは久しぶりだよな。3年ぶりぐらい?」
とか、
「XXはどこに行くんだ?」
とか。
そして、ラーメンが届いたあとは、食う。ただ食う。
XX「そういえば、ここライス一杯なら、タダなんだよな」
なぎ「あーそうだな」
XX「すいませーん、ライス3つお願いしますー」
店員「はーい、ライス三つ入りまーす」
なぎ「いや、飯食ったばっかりなんですが・・・」
T「確認も取らずに、頼むという・・・ほら、コイツこういう奴だから」
なぎ「・・・まあ、いいか」

そして、食べ終わって、ゆっくり話でもしようと思っていると、2人とも早々とレジを済ませる。
「割り勘かよ!」
あー、予想はしていましたが。
私もレジを済ませ、Tの車に乗り込む。
その後、近場の本屋に寄ってもらい、本を物色。
しかし、目的のものが無かったので、仕方なしに戻りました。
で、その後、
T「あーもう、10時回ったよ、XXXX始まってるんじゃない?」
XX「そうだな」
なぎ「・・・」
・・・
・・・いや・・・・・・
私と君らには壮大な思い違いが・・・・・・
・・・


お前ら、ただ単に飯食いに来ただけかよ!



こっちは、昔話に話を咲かせたかったというのに。
いやー、凄まじき体験でした。

デスクトップの荒れ始め。

PCを使ってくるとだんだんデスクトップにファイルやら、フォルダやらが増え始める。
特に、特定の機能を持ったフリーソフトが欲しい、とか思ってしまうと、
インターネット上で検索、ダウンロード、解凍、プログラム実行、う〜む、合わないから手順1にもどる、
みたいな感じになってしまいます。
結果、大量の訳の解らんファイルがデスクトップ上を汚染してしまいます。
しかも、これに重要なファイルやら、様々なフォルダやらが増え始めると、捨てていいのとダメなのが解らなくなります。
これがデスクトップの荒れ始め。
私のデスクトップもこの前、大量のアイコンに侵食される、という現象が起きてしまいまして、
30分ぐらいかけて、必要なものと要らないものを区別し、整理しました。
うむ、こまめに整理はするべきですね。

Weblog

ウェブログ略して、ブログな訳ですが、最近はやってますよね、物凄く。
私も、一時期トライしてみたのですが、
第一感想が、

「つ、使いづらっ!」

普通のサイトであれば、普通はFTPソフトを用いて、簡単にアップロードしますが、
私が試したWeblogは、TEXT載せた後の情報更新だとか、画像サイズはXXKBまでだとか、とにかく使い辛い。
画像のアップロードなんて、メールフォームのようなアップローダを使うようですから、大量のファイルをあげたい時なんか辛い限りでした。
更に、バックアップはしてくれない、との事だったので、もしファイルが消失したらどうするのだろう、と思うと今後使っていける自身がありませんでした。
FTPを使ってのアップロードであれば、オリジナルが手元に、コピーはサーバーにある訳なので、両方同時に消失することは、かなり薄いですが、
ブログは大抵、向こうのサーバーにだけでしょう。
上記のことから、更新は2日で止めて、この日記に専念することにしました。
まあ、シンプルなので見てると飽きてしまう感はあると思います。
なので、近々サイドメニューでも追加しようかなぁ、と考えていたりします。

2006年3月7日 火曜日

◆管理人からの重要なお知らせ◆

この度、ミラーサイトを立ち上げました。
というのも、プロバイダ変更の関係で、このサイトアドレスがなくなるかも知れない、というのと、
OCNのディスクスペースは(無料時)10MBしかなく、限界に近づいてきていたので変更時だな、と思ったことからです。
新しいサイトのアドレスは、
http://flowingwind.namidaame.com/
です。
ちなみに現段階では、簡易移行ということで、見落としなどによるリンク切れ、つまり404エラーが発生するかもしれません。
したがって、それらのエラーが見つからなくなり次第、旧サイトの更新をストップします。
そして、6ヶ月以内に旧サイトを閉鎖しますので、出来るだけ早いうちにブックマーク等の変更をよろしくおねがいします。
そのときは、BBSなどにてご連絡頂けると幸いです。


新しく使う事になったのは、忍.jpのディスクスペースです。
一応、無料のスペースなので、広告は表示されますが、infoseekなどに比べるとかなり小さくてよろしい。
容量も100MBと良心的なのが魅力的でした。
(ちなみに、OCNで100MBのディスクスペースを確保すると、毎月3,600円・・・高いよぅ)

あーという訳で、ブックマーク変更をよろしくお願いします。

2006年3月6日 月曜日

回転数アップ

ええ、日記が書けるうちは書いておこうかな、とそんなところです。
春から忙しくなりそうですしね。

うおっ!か、風が!

実は風邪をひいてしまいました。
ええ、私がですよ。私が。うがいを怠ったな、と独りで反省です。
まあ、大体、誰から移ったか、というのは分かるんですけどね。
私の目の前でゴホゴホやってましたから。

ところで、風邪って引くんでしょうね?
BCGの予防接種もそうですが、普通は一回抗体を作ってしまえば問題ないと思うのですが。
抗体が認識できないほど変化が激しいとか、なにかしらあるのだとは思いますが・・・

で、こうやって頭がボーっとしているわけですが、これを機にいろいろ設定を考えてみようと思っています。、折角だからいろいろ書くぞぅ。
ちなみに熱は37.7度。まだまだ上昇傾向です。
私に移してくれたと思われる友人曰く、
「なんか、症状がインフルエンザなんだけど、インフルエンザじゃないんだって」
なんだそりゃー

揺れ動く私。

なんか、タイトルだけ見ると乙女チックな気もしますが、現実そんな甘いもんじゃないですよ。
なんと言ったって、物理的に揺れてますから。
ゆらー、ゆらーー、ゆらーー、
「あ!しまった!キーを押し間違った!」
とかね。

まあ、前書きはいいとして、今日、私は熱にも気がつかず外に出ていたわけです。
なんか、昼食時間過ぎてるのに腹減らないなぁ、とか思いながら。
そして、友人と共に、自転車で自宅に変える帰り道、

「あさなぎ先輩!」


なんか、国道を挟んで反対側から声がかかりまして、
ありゃ?と思って首をそちらに向けると、後輩の女の子Tが手を振ってました。
なんか、俺ひとりに声をかけるにはオーバーなんじゃないかな、と思うほどの笑顔と弾んだ声で。
「ああっと?」
と私は無意識のうちに声を上げて、外見はともかくクールガイのように、手を1,2秒軽く上げて、その場を過ぎ去ったのでした。

去年の8月あたりまで、「彼女ー、彼女欲しいなぁ」と騒いでいた私がですよ。
本当のところ、コンマ5秒ほど、向こう側に行こうと思いましたよ。
ですが、次のコンマ5秒で、
「あー、友達いるしな」
「あー、車の通り多いしな」
「まあ、彼女に会うのは今で最後だろうから、最後ぐらいはバカしないで普通のシーンで終わらせよう」
と思い、スルーしたのでした。

ちなみに私は、そんなに好まれる行動をしていたとは思えない。
文化祭の時でも、当時私ができる事をできたと半ば思いますが、それでも彼女の足を引っ張っていたに違いない。
「あれ?あさなぎ先輩準備できてます?」
と言いわれ、まだだ、返してしまった時の、ローリクションは今でも覚えています。
文化祭以外では、コンピュータ関係をガチャガチャ弄ってサポートはしましたが、それは変人と思われる一要素にすぎない。
普通以上に、出来すぎ、というのはね。
さらに、役柄上人前に立つ機会が多かった私は、人前に上がった時、人によっては「うぜぇ」と思われる話しかたをしてしまう。
プレゼン時なども、黙って本文を読めば大抵の評価を得られるものの、それじゃ面白くない、と思った私は、
「えー、まあ、私たちの班は7人からなってまして、それぞれ春の班を選ぶときに、この班を選んだわけです。
 メンバーは、XXと(中略)XXです。あー・・・あともう一人いるのですが、それは・・・(ページをめくり)彼ですね。
 私たちは、いや、私だけかもしれませんが、彼を特殊工作員と呼びます」

とかね。出る杭は打たれる、という言葉通り目立ちすぎな訳です。
で、この時点でも、一部の先生たちの高評価を除き、「うぜぇ」と思われておしまい、と。
「良かったよ」と言ってくれたのは20分の1以下で、両手で数えられるぐらいですから、評価の程は理解いただけるかと。

まあ、そんな私にですよ、なんであんな笑顔を向けてくれるのだ、と。
彼女は、頭も良く回り、紅一点で、凛々しいのですが、気が強いところがありましたから、
私はてっきり嫌われている、と思い込んでいました。
前記の事もありますが、私が彼女のメールアドレスを知らないのに、私の友人Dが知っていたことからも、容易に想像できました。
接点は同じぐらいだったのにも拘らず。
まあ、彼は寡黙な男で、騒がず、言われた任務はやり遂げる人ですから、そんなもんだろ、と思えばそれまでなんですけどね。
そんなこともあり、意外も意外、想定外でした。


私は、あの笑顔にどういった意味がこめられていたのか私には分かりませんし、聞く気もありません。
彼女も最後だからと思って、笑顔を見せてくれたのかもしれない。
それはその通りで、私も彼女に会うことは二度と無いだろう、と思います。それは私が関東圏に引越し、戻ってくる予定はほぼ無いから。
そして、彼女は私のことを、開封できない過去の記憶として封印してしまうことでしょう。
私だって、年を経るごとに忘れてしまうかもしれない。紅一点だった彼女、頼りがいがあった彼女・・・


でも、たとえ何年経とうとも、この日記を読み返す度に思い出すでしょう。
可愛い後輩が最後の最後に見せてくれた、とびっきりの笑顔とともにね。





まあ、こうやって書いてみると、彼女に惚れてたのかなぁ、なんて思います。
でも、私は単に惚れやすいだけだろうと思います。中学時代から周囲に女の子が少なかったですからね。
ようは、本能が片っ端から、標的を落とそうとしている表れなのではないかなと。
そうは思いたくないのですが。


多分、私は生涯そんな想いを持ち続けるでしょうね。
私が宣言した「恋人と友達だった、友達をとる!」という基本姿勢を崩さない為にも。
まあ、私自身、年相応の考え方をしている部分もあるのですが、基本的には、年相応の考え方が出来ないんですね。
10歳とか、20歳とか年上の方のほうが話が合ってしまうし。
私は中学時代の苦労と引き換えに、一部の思考において比較的高い年齢層の考え方を手に入れることが出来ました。
横社会での言葉遣いはそのままですがね。
で、私はその精神年齢の高さが幸いしてか、自分のことを深く考えることが出来るようになりました。
結果、こういった考え方が出来るようになってしまいました。

多分、もし、私が誰かと結婚した。
始めのうちは、精神年齢が高いので掃除やら洗濯やら、しっかりできる。
相手も、大人っぽい人だなぁ、頼りがいがあるなぁ、と思ってくれるでしょうし、そう思ってくれるように努力する。
でも、だんだん疲れてきて、過負荷により精神年齢に綻びが生じてしまい、
結果、精神年齢の低い私がでてきてしまう。
そうなれば、結婚生活は終わりでしょう。

つまり、先月の日記に、「たくさんのチョコが貰えるほうが良い」という事を載せましたが、
それは、この考え方から来ているものなのです。
私が表面上の高い精神年齢を維持し、
「あさなぎさんって頑張るね」とか「ごめんね助けてもらってぇ」とか「お!すまんな。なぎー」とか
なんて言われ、高い精神年齢が維持できている内は、相手も私も不快になる事は無い。
でも、私を深く知ってしまうと、相手も私も傷がついてしまう。
だからその為にも私は、
「恋人と友達だった、友達をとる!」
というスタンスを取っているわけです。
その代わりと言ってなんですが、小説などを書くことによって、自分の思いをぶつける!
だから、私の小説は結構妄想じみてしまっているわけです。
ちなみに、みなさんがこの日記や、小説を読んでくれる事が私の糧になっていますので、
これからも応援よろしくお願いします。




―あとがき―
あー、熱があるためなのか、気分ダウンです。文章むちゃくちゃになってないか心配・・・
でも、改めて再認識しましたよ。都会に行っても、友達を大切にしよう!とね。
あーでも、なんか、日記書いているうちに体温、8度1分になったし・・・ま、負けないもんね!
負けてたまるかコンチクショー!

2006年3月4日 土曜日

小説最適化。

昔に書いた小説を、今、私が持ち合わせている技術で最適化したらどうなるか、と考えてみました。
ようは、最近私が書く文体に変化させる、というわけなのですがいったいどうなるのか。
最適化に選んだ文は、日夜の一部です。まあ、かなり初期に書かれたものですね。
内容は以下の通り。

――――――――――――――――――――――
リビングに入ると、朝食が並んでいた。
トーストにサラダ、目玉焼きに、焼いたベーコン。そしてコーヒー。
朝が苦手な俺のために比較的かるいメニューを日夜は作ってくれる。
毎日感謝しっぱなしだ。
「日夜。今日は友人連れてくるから、なんかおつまみとか作ってくれないか。」
「はい。わかりました。」
「あと、今日は5時ごろ帰ってくるから、その時間に合わせてほしい。」
「はい。」
「あと、なんか欲しいものが合ったらなんでも言ってくれ。予算内で何とかするから。」
最後の言葉は毎日のように言っている。
日夜は年頃の女の子だ。洋服とかに興味を持ってもいいと思うし、
いくらメイドさんでもすこしぐらい贅沢はしてもバチは当らないと思う。
「あの、ご主人様。」
「なに?」
「申し訳ないのですが、自分の靴下が古くなってしまって・・・」
俺は驚いた。初めて日夜が自分から要望をしてきたのだ。
「別にそんなに遠慮しなくても良いのに。俺は主人として君に肩身の狭い思いはしてもらいたくないな。」
なんか自分には到底似合わない言葉だが、口から出てしまった。
「すいません。」
「じゃあ、明日休みだから、一緒に買い物に行こうか。」
「そ、そんなことをしていただくわけにはいきません。」
「いいからいいから。」
そう言って、過剰に遠慮している日夜を強制的に買い物に連れて行くことになった。
――――――――――――――――――――――


主人公は、25歳であまり映えないタイプ。で、当時の文を見る限り結構クール。
(今思うと、前のほうと、特別編とでかなりの差がある気が・・・)
さあ、この文がどれだけ変わってくるのか、私自身見ものであります。
というわけで、できるだけ主人公の特性を残しつつ、レッツチャレンジ!


――――――――――――――――――――――
日夜が用意してくれた服に袖を通してから部屋を出た。
彼女が整えてくれる服はしっかりとアイロンが掛かっていて、とてもいい気分にさせてくれる。
階段を降り、リビングに入ると、ベーコンを焼く香ばしい香りが漂ってきた。
「おはようございます、ご主人様」
キッチンのほうで朝食の準備をしていた日夜は、リビングに入ってきた自分に気がつくといつものように言った。
「おはよう」
「もう少しで出来上がりますので、少々お待ちください」
こちらが椅子に座ると、メイド服姿の日夜は目の前に眠気覚まし用のコーヒーを目の前に置いた。
入れたてのコーヒーの香ばしい香りが湯気と共に立ち上がる。
日夜曰く、すこし濃い目で砂糖が若干多めに入っているそうだ。
「それでは」
軽く礼をして、メイド服・・・もとい、日夜がキッチンに戻る。
「・・・」
そんな日夜を視界の片隅で追いつつ、新聞を広げ、コーヒーを口に運ぶ。
『平成不況まだまだ続く 政府の対応に疑問の声』
「・・・」
ぱらぱら、とめくる。
なんだかなぁ・・・固いんだよ。ここまで固いと霊かロボットの類かと疑いたくなる。
日夜の事だけど。
いや、ロボットは無いか。そうだったら、日夜に頼み込んで中身を見させてもらうだろう。仕事柄上。
台所からは、コンコンと卵の割る音が聞こえてくる。
そしてその後に、パカ、ジューー、という音。目玉焼きだ。
新聞を少しずらして、調理をしている日夜を視界に留める。
スムーズに仕事をこなしてはいるが、その分表情が・・・無い。
最近、少しだけ、ほんとに少しだけ表情を見せてくれるようにはなったと思うのだけども、まだ固い。まだまだ固い。
人はそこまで無表情でいられるものなのだろうか。
笑ったり、泣いたり、怒ったりしてストレスを発散しなければ、壊れてしまうと思う。
「ロボットか」
『S社小型の人型ロボットを販売』
ほぅ。


少しの間、新聞に目を通していると、朝食が運ばれてきた。
トースト3枚に日夜お手製のブルーベリージャム、ポテトサラダ、こんがり焼いたベーコン、目玉焼き。
少し軽めの朝食だが、これは自分が朝弱いからだ。
日夜にその事を話したら、素直に聞き入れてくれた。
「じゃあ、いただくよ」
「では、私も頂かせていただきます」
日夜もそう言うと、テーブルを挟んで向かい側に座った。
トーストにジャムを塗って口に運ぶ。
このジャム、今日で3回目だがなかなか飽きない味付けがされていて、なかなかいい。
ジャムね、ジャムジャム。
そういえば、信弘の奴が食ってみたい、とか言っていたっけか。
「あー、そうそう。今日、友達の連中が来る事になっててね、酒の肴でも用意しておいてくれるかな」
トーストを上品に頬張っていた日夜は、んぐんぐ、と飲み込んだ。
「あー、ゆっくりでいいよ」
「は、はい。注意します。それで、何時ごろのご帰宅になる予定ですか?」
「詳しくは分からないけど、6時ごろになるかな。遅くなる時は連絡入れる」
「はい分かりました。では、6時ごろをめどに、ということで」
「ああ、よろしく頼むよ。あと―」
すこしだけ間をおく。
朝の時間で、こう間を置く時はいつも言う事が決まっている。
「なんでしょう?」
すらっとした眉が上を向く。
それなのに、日夜はちゃんと聞いてくれる。
どこまでも仕事熱心だ。
「何か欲しいものあったら言ってくれよ。予算内であればなんとかするから」
幾度と無く交わすこの言葉。
日夜はまだ二十歳だという。
まだ若いし、触れてみたいもの、やってみたいものはいろいろあるだろう。
それなのに、人に仕える身だからいい、で締めくくってしまうのはあまりにも悲しいのではないか。
日夜にはもっとわがままを言ってもらっても構わない。
「はい、要望があればお伝えします」
全く瞳を揺るがさず、日夜はそう言った。
「・・・それは」
それは自分が『何か欲しいものが言ってくれ』と言うたびに聞いている言葉。
・・・頑固というかなんというか。
目を閉じて、はぁ、と心の中でため息をつく。
たしかに、身の回りのものなどは、定期的に渡すお金で買えるとは思うが、金額が5桁程度のものになると買うわけにもいくまい。
液晶テレビ・・・とかは無くても、洋服とか、ね。
だって、夜のバラエティ番組とかを見るタイプじゃなさそうだし。
「ほら、明日休みだしさ。何かあったら言ってよ、雑貨とか、家電とか、服とか、収納箱とかさ」
「はい、ご要望があればお伝えします・・・」
ん?一瞬日夜の瞳が揺らめいた気がした。
なんか、素直に物乞いできるタイプじゃなさそうだしなぁ、日夜は。
「分かったよ」
諦めた様に言い、話を切り上げた。
その言葉を最後にいつものような沈黙が訪れる。
かすかに箸やスプーンが皿を叩く音が聞こえるだけ。
目の前には、背筋をすっと伸ばし、表情は希薄で、メイド服を着た女の子。
慣れてないと、無意識に威嚇をされているような気になり、さらには気まずさから尻尾を出して逃げ出したくなるだろう。
「・・・」
「箱とか、箱とか」
しばらく間を置いたところで、はっぱをかけてみた。
「・・・っ」
箸がが止まった。0.5秒ぐらい。
日夜の眉が微妙に変化する。
どうやらこの前わざとらしく置いといた、『日々を変える、あると便利な一品』という雑誌が効いたらしい。
「ん?どした?」
わざとらしく聞いてみる。
「いえ、あの、無かったら無かったで構わないのですが、巷で噂の引き出しタイプの収納箱が・・・」
「・・・」
言いよどむ日夜。珍しく瞳が揺れている。
どうしても、欲しいとは言えないらしい。
いやしかし、引き出しタイプの収納箱って、普通のあれだよな?
別に巷で噂の、と言うわけでもないと思うのだが・・・安いし。3000円ぐらいか。
確かに、今日夜が衣類の収納に使っているのは、透明でトイボックスぐらいの大きさがあるプラスチック箱。
というか、トイボックス。小分けは効かないし、中身がスケスケ。
初めてうちに来た時に、これしかないのだが、と言ったら、使えるのならば何でもいいです、と言って持っていったものだが、
さすがにあれでは辛いか。
「収納箱ね、買ってあげるから」
俯いてしまい、言葉が出てこない日夜に、笑顔で声を掛ける。
・・・ちょっと表情に無理があるかもしれない。
「そのぐらいいつでも言っていいのに。俺は、日夜のこと大事だと思ってるんだから」
「・・・」
「・・・?」
「あ、ありがとうございます」
そう言った日夜は、珍しく俯いたままでいて、こちらの顔をしっかりと見る事はしなかった。
――――――――――――――――――――――

長!
長っ!
長ッ!!!
それに主人公クールじゃなかったのかよ!なんだ最後の一言は!
いやいや、自分でも驚きです。まさかここまで引っ張るとは。
まあ、日夜が堅くなり過ぎたとか、主人公の思考が多くなりすぎたとか、ネタの強さが無いところの変更とかがあるのですが。
ここまで変わるものですね。
今まで書いてきた日記や妄想小説は無駄にはならず、しっかりと今の私を作る糧になったわけですか。
なんか感慨ぶかいですなぁ。
あーでも書き方が、ゲームっぽい。


※いや、日夜がもっと活動的だったら、話すシーンを多く出来たんですがねぇ。
例えば・・・
「あ、おはようございます、ご主人様」
「ああ、おはよう」
「今日も良い天気ですよ〜、お洗濯するにはもってこいですよ」
「そうだな」

うむ。なかなかメイドっぽくないメイドですね。
で、書いていてこんなシーンを思い浮かべました。

リビングのテーブルに座って、朝食を食べる主人公。
テーブルを挟んで向かい側に座っているのは、メイドさん。
「うそでー、うそでー!そんなわけないって」
「あー、信じてないですね!本当なんですよ」
2人とも、それぞれ惹かれあってはいるけれども、こう話しているだけで楽しくて、楽しくて・・・
自然に最高の笑みをもらしてしまう。

あーあーあー、なんか今私の頭にイメージされているシーンを出来るならそのまま伝えたい。
絵の勉強もしようかなぁ。

2006年3月3日 金曜日

あららー

あら?もう3月ですか。
改めて言うこともないですが、光陰矢のごとし。
なんか、気がついたら定年になってそうで怖いです。
まあ、それはさておき、3月に入ったと言う事で日差しが春の気配を帯びてきましたね。
こっちは北国になのですが、昨日なんかまさに"春"でしたよ。
なんか、ほわわーん、となってしまいそうでした。さすがに外で昼寝するにはちょっと寒いですけれど。

読点

読点多ッ!
いや、日夜シリーズとか読んでいただければいいのですが、
読点多ッ!
読点とは"、"ね。
自分でも、なんでこんなに読点を付けたがるのか良く分からないのですが、まあ、何かしら意味があるのでしょう。
明確な使い方というのが無いもので、なかなか扱いに困るものではあります。
早いうちにマスターしたいな、と考えています。

思考パターン

ここに日記を書き始めて2年ほどになりますが、思考パターンが結構変わりましたね。
根本的なところは中学時代に固まってしまったので変わってませんが、その上がかなり変わっている。
自分で日記を書き始めた頃のものを読んで見ると、なかなか青臭さが出てて見ていてよろしくない。
おそらくこの文も、2年後3年後に見れば、何書いてんだろうコイツ、と思うに違いないでしょう。
ですが私は、"写真撮り"を趣味にしています。
一度チャンスを逃したものは、二度と捉える事はできないかもしれない。
対象物が、時間の中で急激に可変してしまうものならばなおさらです。
だからこそ、私は過去の記憶というものを決して粗末にはできないし、しない。

人は過ちを繰り返すもの。
私自身だって、それはあてはまる。
だからこそ、記憶の中の情報だけでなく、外部に保存された情報が必要なのではないか。
過ちを再び繰り返さない為にも。


・・・
・・・・・・途中で文の書き方が・・・変わりすぎです。

引越し

今月末、関東圏に引っ越す事になりました。
東京まで100km圏です。
今は東京から500kmぐらい離れているので、急速に近づいたことになります。
これからの新生活、いったいどうなることか。
という訳で、向こうに着いたら、ADSL回線の契約やら何やらで、いろいろ忙しくなる事必至で、
3月後半及び、4月上旬はHPの更新が出来なくなるかもしれません。
さらに、もしかしたらHPアドレスも変わってしまうかも。

MicroDrive 通称MD

マイクロドライブとは、IBM社が開発した1インチHDD。
CFと同じ大きさで(厚さは違うけれど)、容量は数倍。
今出ているので最大容量は、6GB。価格は1万円台後半
私が持っているCFの最大は1GB。現在の価格は6千円程度。
値段は3倍程度ですが、容量は6倍。うむ、なんとも大きい。
とはいっても、衝撃に弱いとか、書き込み速度が遅いとか、電気食うとかいろいろ言われていますが、
それでも私は欲しい。正確に言えば、4GBのタイプが。
いや、おそらくは使わないんですけれどね、4GBも。
今、私が使っているEOS-D30は300万画素なので、RAWで記録したところで3,4MB程度。
1GBのCFですら、300枚近くは記録できてしまう。
そんなに撮るのはあんまりないですし、そもそもEOS-D30はFATにしか対応しておらず、FAT32には対応していないので、
どっちにしろ4GBマイクロドライブを購入したところで、2GBしか使えない。
でもしかーし!
PowerShotS60を購入した事により、事情が変わってきた。
私の手持ちCFは、1G、512M、256M。あとは128M、32M、16Mとありますが、カメラには使わないので以下略。
それで、512MのCFはPowerShotS45とともに里親の下に行き、その結果私の手持ちは1Gと256Mのみに。
すると、どちらのカメラでも、256Mは容量が足りない感じがし、少々心もとない。
(一応、RAWで60枚程度は撮れるのですが、何か面白いものに遭遇したりした場合、あっという間に撮りきってしまう。)
私は基本的に、S60に1G、D30に512M。そして必要に応じて初期化、チェンジし使うという手法をとっていたので、
基本的にメディアが一杯、もしくはある程度溜まり、区切りがよくなるまで放置。
なので、メディアを不用意にチェンジしてしまうと、一つのCFに双方のRAWがごっちゃまぜ状態になり、非常によろしくない。

そしてCFの購入を考えたのですが、今1GBのを買ったところで、更に高速化し、値下がりするのは目に見えているし、
それに、デジタル一眼レフを買い換えたときは、おそらくCFがまだ主流だと思われますが、
コンパクトデジカメは数年中に、完全にSDカードにシフトしている事でしょう。
たとえ、デジタル一眼レフに使ったとしても、1000万画素オーバークラスでは大して撮れない。
となると、今CFの1GB、2GBを購入しても、将来性があまりなかったりする。

まとめてしまうと、
CF大容量買う>使う>いつか買い替え、それはSD仕様>使えない>
なので、1000万画素級デジタル一眼レフで使う>容量少ない、使えない〜♪
となってしまう確立が高い。むしろ確実。
今のところ、D30の後継と狙っているのは、30Dの800万画素か、5Dの1200万画素ですし。
だったら、1200万画素機でも多少のキャパシティを持てるマイクロドライブが買い時だ。
ということになり、ただ今検討中です。

マイクロ

マイクロの綴りって、Micro、な訳ですが、
これはミクロとも読める。
マイクロとミクロ。和製英語としてとらえるとちょっとイメージが違う気がします。
また、release。
解放とか、放すという意味ですが、これはレリーズともリリースとも読める。いや、リリーズともレリースとも読めるか。上げたら限が無い。

例えば、
釣りをしていて、小さい魚を釣ってしまった。
「あー、レリーズすっか」
・・・・・・なんか違う。

「契約のもと、さくらが命じる。リリース!」
いや、おかしいし。
というか、ネタ分かるかな。



失礼しました。

流される風 TOP  Novel  BBS  頂き物  案内


ご意見、ご感想、リンク切れ、エラー報告などは管理人までよろしくお願いします。

当ページの画像及び文章を使用、転用する時は連絡をお願いします。
(C)あさなぎ